Pale Blue

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超小型衛星に搭載された水推進機、軌道上2年後の作動を再確認

  1. 2年間の時を経た水蒸気式推進機の軌道上作動に成功
  2. 2023年3月の初作動や地上試験と比較し、軌道上で安定した性能が出ていることを確認
  3. 今回の運用における昇温時間がわずか4分であったことを確認
SPHERE-1 EYE © 2025 Sony Group Corporation

SPHERE-1 EYE © 2025 Sony Group Corporation

Pale Blueは、ソニーグループ(以下、ソニー)のSTAR SPHEREプロジェクトの超小型衛星SPHERE-1 EYE(以下、EYE)向けに、水蒸気式推進機を提供しています。EYEは2023年1月に打ち上げられた後、2025年2月に運用を終了しました。運用終了前に機能確認の目的でPale Blueの水蒸気式推進機の作動を実施した結果、軌道上での初作動から2年が経過した今回の推進機運用において、システム全体の健全性を確認しました。また、複数回に渡る推進機の連続作動も問題なく完了しています。これにより、2年以上に渡る、軌道上でのシステムの品質や信頼性が証明されました。

 

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上記グラフは、推進機作動中の圧力および温度計測データを示したもので、すべてのバルブやヒーターの健全性が確認されています。グラフから推進機の昇温時間は約4分であり、5分間の連続作動が実施されたことや安定した圧力を維持できていることが確認できます。衛星の角速度データを基に、軌道上において生成された推力は地上試験結果とも整合性が取れていることを再確認しました。また、軌道上におけるこの数年間、推進機に搭載されているアクチュエータやセンサーに大きな変化は観測されませんでした。

PBR-20

PBR-20

現在、Pale Blueの水蒸気式推進機は超小型衛星や小型衛星など幅広くサポートできるよう、PBR-10、PBR-20、PBR-50の3種類を製品展開しています。これらすべての製品において既に工業生産が開始されており、注文を受け付けています。

より詳しく知りたい方や他の製品を含むラインナップに興味がある方は、お気軽にこちらまでご連絡ください。

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問い合わせ

Pale Blue

contact@pale-blue.co.jp

 

Pale Blueについて

Pale Blueは「水」を推進剤とした推進機を3Uキューブサットから700kgの衛星まで、幅広いミッションに向けて提供しています。電気推進で有名な東京大学 小泉研究室での創業後、Pale Blueは早くもグローバルでの認知度を獲得し、世界中の企業や大学に納入しています。Pale Blueは推進機に技術革新を起こすことで、宇宙産業のコアとなるモビリティを創成し、人類の可能性を拡げ続けます。

製品一覧はこちら:https://pale-blue.co.jp/product/

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