Pale Blue

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Pale Blue、10億円の資金調達を実施 生産拠点を立ち上げへ

株式会社Pale Blue(本社:千葉県柏市、代表取締役:浅川純)は、シリーズBラウンド・ファーストクローズの資金調達を実施しました。直近の銀行借入も含めた調達総額は約10億円になります。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(以下、DTSU事業)のDMPフェーズ(量産化実証)に採択されました。今回の資金調達及びDTSU事業の採択により、小型人工衛星向け推進機(エンジン)の価値向上や量産の研究開発を加速させつつ、生産拠点を立ち上げます。

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資金調達の概要と目的

シリーズBラウンド・ファーストクローズとして、三井住友海上キャピタル、及びインキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資を実施しました。ともにシードラウンドからの既存投資家による追加出資です。セカンドクローズは2023年秋頃を予定しています。直近の銀行借入も含めた調達総額は約10億円になります。シリーズBラウンドによる資金調達で、人工衛星向け推進機(エンジン)の研究開発をさらに加速させます。加えて、2023年3月の水蒸気式推進機(水蒸気式エンジン)の軌道上作動成功を受け、製造部門の人員を増強し生産拠点を立ち上げます。

関連プレスリリース:https://pale-blue.co.jp/jpn_news/311/

 

DTSU事業への採択と事業内容

Pale BlueはNEDOの2023年度第1回「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(以下DTSU事業)のDMPフェーズ(量産化実証)の実施先として採択されました。助成事業「水を推進剤とする人工衛星用推進機の量産技術の確立」に取り組みます。DTSU事業とは、ディープテック・スタートアップに対する投資を促進し、事業成長及び革新的な技術の確立・事業化・社会実装を加速させる事業になります。その中で、製品の研究開発が進んだ企業に対して、量産技術確立のための研究開発支援や生産設備・検査設備の導入・運用を進め、商用化を支援するフェーズがDMPフェーズ(量産化実証)になります。本助成事業により、水を推進剤とする人工衛星用推進機の量産技術確立に向けた研究開発の実施、およびそれに必要な生産設備の導入・運用を加速させます。

DTSU事業について:https://www.nedo.go.jp/koubo/CA2_100404.html

交付決定事業者一覧:https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100404.html

DMP: Demonstration development for Mass Production

 

株式会社Pale Blue 代表取締役 浅川 純のコメント

この度、創業直後のシードラウンド及びシリーズAラウンドと継続的に支援していただいている三井住友海上キャピタル様・インキュベイトファンド様とのシリーズBラウンド・ファーストクローズでの資金調達と、NEDOのDTSU事業の採択を発表できることを、大変嬉しく思います。今回の資金調達により、小型人工衛星向け推進機の価値向上に向けた研究開発や生産拠点の立ち上げを行います。また、DTSU事業の採択により、量産技術の確立に向けた研究開発を加速させ、必要な生産設備の導入・運用を行います。水を推進剤とする小型人工衛星向け推進機の実現は、宇宙産業の持続的な発展に貢献するものです。今後も、技術開発を進め、宇宙空間における新たなモビリティインフラの構築に貢献してまいります。

 

三井住友海上キャピタル株式会社 平井 宏明氏のコメント

貴社がNEDOディープテック・スタートアップ支援事業、DMPフェーズ(量産化実証)に採択されましたこと同慶の至りです。この採択により、安全無毒な水を推進剤とする小型推進機の供給能力が増強されます。小型衛星メガコンステレーションが急速に拡大しているなか、世界中の推進機スタートアップと競い合い、貴社の小型推進機こそが小型衛星向け市場のキーデバイスになることを確信しております。

 

インキュベイトファンド株式会社 村田祐介氏のコメント

シードラウンド、シリーズAに続き本ラウンドもリードさせて頂きました。設立3年半でここまで駆け抜けてこれたのは素晴らしいチーム在ってこそ。いよいよ本格的な量産フェーズということで、まだまだ伴走させて頂きます。

 

Pale Blueについて

Pale Blueは、2020年に創業した東京大学発の宇宙スタートアップです。安全無毒である「水」を推進剤とした持続可能な小型衛星用推進機の技術革新および社会実装に取り組んでいます。今後の社会インフラの鍵を担う⼩型衛星の実⽤化に向けて、最大の課題となっている推進機に技術革新を起こすことで、宇宙産業のコアとなるモビリティを創成し、人類の可能性を拡げ続けます。

 

お問い合わせ先

株式会社Pale Blue 担当:中山

メールアドレス:pr@pale-blue.co.jp

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